●ダイヤモンド不動産研究所
連載【住宅ローン借入額をシミュレーション】
2020年9月16日掲載
不動産を購入する際、借入額がいくらなら安心して返済できるのか? こんな疑問に答えるため、さまざまな年収と家族構成で、資金繰りをシミュレーションするこのコーナー。今回は番外編として、住宅ローンの借入額を増やすための具体的な方法についてまとめておく。ただし、「借りられる金額」を増やせても、現在の家計から「返せる金額」が増えるわけではないという点には十分に注意してほしい。(ファイナンシャル・プランナー 菱田雅生)
「収入合算」で借入額を増やす
収入合算やペアローンで借入額を増やす(出所:PIXTA)
住宅ローンの借入額を増額する最も簡単な方法が「収入合算」だろう。たとえば、年収400万円の夫の収入だけで住宅ローンを組むのではなく、年収300万円の妻の収入も合算して、世帯年収700万円で住宅ローンを組むようなイメージである。
フラット35の住宅ローンシミュレーションで試算すると、年収400万円だと借入可能額は3,928万円(金利1.310%、35年返済の場合。以下、同条件)だが、年収700万円になると借入可能額は6,875万円と、3,000万円近く増額できることが分かる。
また、収入合算できる人は夫婦に限らない。フラット35で収入合算できる人の要件は以下のように定められている。・住宅ローン申込者の親、子、配偶者のうち1人のみ
・いずれも申し込み時点で70歳未満であること
・原則として申込者と同居すること
・収入合算できる金額は、収入合算者の収入の全額
一方、フラット35以外の住宅ローン商品の場合は、金融機関によって合算できる要件が異なる。たとえば、合算できる金額が申込者の収入の半分までとか、収入合算者の収入の半分までなど、微妙に違っている場合がある。また、パート収入は合算できる場合とできない場合がある。
したがって・・・
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