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世帯年収500万円の30代夫婦と子ども3人家族が、買っていい不動産はいくら? 【住宅ローン借入額をシミュレーション】

●ダイヤモンド不動産研究所

連載【住宅ローン借入額をシミュレーション】

2020年12月08日掲載

世帯年収500万円の30代夫婦と子ども3人家族が、買っていい不動産はいくら? 
【住宅ローン借入額をシミュレーション】

2020年12月8日公開(2020年12月24日更新)菱田 雅生

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会社員で年収500万円の夫34歳、妻33歳、3歳の子どもが1人の家族が、不動産を購入する場合、住宅ローンはいくらまでなら安心して返済できるのか、資金繰りをシミュレーションしてみた。妻は子どもが小学校に上がるころからパートを始め、その収入が継続的に期待できる前提で、かつ、老後のゆとりを考えると3500万円あたりまでの物件が無難だろう。(ファイナンシャル・プランナー 菱田雅生)

年収500万円の夫とパートの妻、子ども1人のケースをシミュレーション

 今回は、結婚5年目の30代の夫婦、佐々木さん(仮名)から相談が来たと想定して試算する。現在の夫の年収は500万円で貯蓄は400万円。来春に子どもが幼稚園に入るので、そのタイミングに合わせて建売住宅でも買いたいと考えているようだ。

 シミュレーションでは、給料などの収入と、住宅ローン返済などの支出を推計して、毎年の「年間収支」と「貯蓄残高」を計算した。

 今回は、夫の年収は50歳まで年1%の昇給率で増えていき、子どもの小学校入学時から始める妻のパート収入は昇給なし。子どもは1人のみ。これで、住宅ローンを安心して支払うことができるのか、今後約30年の家計推移をチェックする。そのほかの細かい前提条件は以下を見てほしい。■シミュレーションの前提条件(年間収支)■
【家族構成】
・夫34歳/年収500万円(50歳までは年1.0%増加、50歳以降は増減なし)
・妻33歳、主婦(パート収入:年間80万円、増減なし)
【基本生活費】180万円(年1.0%で増加)
【住居費】(購入前)家賃月8万円(購入後)年155万円(ローン返済+保有税等)
【教育費】幼稚園から高校までは公立、大学は私立文系
【保険料】12万円
【その他出費】48万円(年1.0%で増加)
【初年度年間収支】+65万円
【貯蓄残高】400万円(期待運用利回り年0.5%)
【住宅ローンの詳細】3,500万円(諸経費+140万円)の建売住宅を頭金300万円とローン3,340万円(全期間固定金利1.3%、30年返済)で翌年購入。毎月返済額約11万円。住宅ローン減税を考慮(控除期間10年で試算)

物件価格は3500万円あたりがギリギリのライン

 前提条件が変わればシミュレーション結果も大きく違ってくるので注意が必要だが、上記の前提条件だと、物件価格は3500万円あたりがギリギリか。夫の収入の増加が確実で、妻もパートをずっと続けるのであれば、老後資金も1500万円程度は貯められるはず。

 3000万円、3500万円、4000万円の物件を購入したケースをそれぞれシミュレーションしてみると、4000万円の物件を購入した場合は、63歳時点での貯蓄は714万円。何とかなるかもしれないが、老後のゆとりを考えるともう少し貯蓄したいところだ。3500万円の物件なら、63歳時点の貯蓄は1364万円になる。65歳まで働くことで、65歳時点で1500万円前後には貯蓄を増やせるはずだ。

30代、世帯年収500万円の夫婦が買える物件価格は?

40代、世帯年収600万円の夫婦が買える物件価格は?※グラフと同じ前提条件で物件価格のみ変えて計算。

 下記に、3500万円の物件・・・

続きはこちら↓

https://diamond-fudosan.jp/articles/-/1110830

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